亡くなったシリア難民の男の子の写真をみて

先日のことだが、私のSNSのタイムラインの一つの拡散された記事が回ってきた。

その記事は大変ショッキングなものだった。

シリアの戦火から抜けだした家族、そしてトルコの浜に遺体で打ち上げられた5歳の男の子。


難民として家族で船に乗ってヨーロッパに向かっている途中、嵐にあって船が転覆し亡くなったそうだ。

この記事を読んで涙が溢れてきた。

小さな体がに浜に打ち上げられている写真はとても身につまされた。その姿は場所さえ違えばただ遊び疲れて寝ているかのようだったからだ。


できる事はなにか

真っ先に思いついたのは寄付をすることだった。

シリアでなにが起こっているのか(内戦が起こっていることぐらいはわかっているが)本当に知らない。

正直戦争のことなど、知りたくもない。

でも、戦争に関係ない人たちや、本気で巻き込まれてしまっている人たちとなると話は別だ。

だから、知りたいと思った。自分にできる事を、自分がしたいことを。

なので本気で寄付を考えている方がいらっしゃったら、行うといい。

そのための考え方をシェアする。


一定額以上の寄付をしたなら、控除をすべき

寄付の方法については、自分のしたい募金で検索(「◯◯ 募金」など)をかければ発見できるので、ここでは省略する。

だが、ここでは、寄付を行ったあとのアクション「控除」について考えてみよう。

いくつか条件を抜ける必要があるが、寄付金を支払い、もし控除できるなら行うべきであると考える。

もし行いたい寄付先が控除対象外であったら、控除はできない。そこを乗り越えて寄付したいかどうかということでよい。それはあなたの選択でどちらを選んでも問題はない。


寄付を控除するなんて偽善だという声が聞こえてきそうだが、そんなことはない。

もし寄付をし、控除しない場合、あなたの支払わなくていいお金を、国や自治体に支払っていることになる。

厳密に言うと(会社員の方は特に)確定申告をして、控除が受けられる還付金がそのまま払わなくていいお金だ。

確定申告をしないだけで、国に”寄付"をしているわけだ。(それが悪いとは言わない)

一定額とは、たぶん2,001円以上だ。(まだ細かな事はよくわかっていない、これから寄付したら「したった」記事でも書こうかな、来年の確定申告後にでも。)

下記サイトには、控除がどれだけ受けられるかが例として記載してあるので、流し読みでも理解が深まると思う。

URLが長いので、失礼ながら短縮URLを使う

http://goo.gl/xWxnkC


寄付は偽善かどうか

寄付は偽善だ、という意見を聞いたことがある。

いろいろ、寄付が偽善である理由を並べるのだが、どれもこれも説得力がない。どんな理屈も響かない。

私から言わせれば、偽善かどうかなど、どうでもいいことだ。

ある書き込みに下記のような物があった。

——

質問:

募金をすることって偽善者なのでしょうか?

(中略)

ブログに書いたら、知らない人から「この偽善者めがププw」という書き込みがありました。

一般的にそのように思われるのでしょうか・・

回答:(一部抜粋)

確かに募金に関して、偽善者呼ばわりする人がいますよね。

投影という心理作用から、彼らには他人が偽善者に見えるのだと思います。

外界はその人の内心の投影です。

他人は自分の内面の鏡です。自分の心の中にある感情・観念を他人の中に見るのですよ。

——

一言で言えば「偽善者だ」などはよけいなお世話である。


寄付がいいかどうかなど問題ではない。偽善かどうかも問題ではない。

やりたくてしょうがないのだ。心が突き動かされたのだから。

どんな理屈も意味が無いことはそういうことだ。

いいことかどうか、偽善かどうかを決めるのは、自分でいい。


なおわたしは常々言っているが、ボランティアや寄付は、売名でも偽善でもいい。

「その行為が売名だ」、と言うのであれば、同じ方法で売名したらいい。もしくは同じ手法でマーケティングでもやってみたらいい。まず不可能だろう。


中東一部戦乱エリアの混乱を何とかしたい

最後に中東の一部エリアの混乱について考えた。

ISISやクルド人などの勢力をまとめ、どこなのサイトでだれかが「戦国時代みたいだ」と言っていた。

なかなか的を得たものだと思ったが、現在、過渡期なのかもしれない。

そういう時代なのかもしれない。 大きな流れからは逆らえない。そういうものなのかもしれない。


でも、だからといってただだまってみてるのは違うと思った。

当時の日本の戦国時代と違うのは、グローバル化が進んでおり、悲しいニュースを世界で知ることができることだろう。歴史は繰り返すなどというが、(どのレベルで言っているのかは不明だが)全く同じ状況・環境であることなどありえない。地球規模で我々(あなた)がどう振る舞うかを世界は待っているとも考えられる。

今回のように人が死ななければ、それがニュースになることはない。それは人が生きることがあたりまえだからだ。

寄付やボランティアが成功すれば、大きな流れが変わって、別の大きな流れになるかもしれない。

そういう未体験ゾーン要素が含まれているところが、寄付の深いところだと私は感じている。

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